1. 先生の大切な役目:子どもが「自分」を見つけるために
私たち先生の仕事は、知識を教えることだけではありません。子どもたちが「自分はどんな人か」を見つけられる場所をつくること、人とつながる方法を学ぶこと、そして 社会の一員として育つこと をサポートすることです。
2. 学びの場所:子どもが成長できる場所
子どもが学ぶ場所は、こんな場所であるべきです。
- 安心できる場所:愛され、わかってもらえ、信じてもらえる場所。
- ルールがあり、自由もある場所:ルールははっきりさせつつ、その中で自由に挑戦できる場所。
- みんなのための学びがある場所:勉強は自分のためだけでなく、「人のため」にもなることを知る場所。
(人のことを考えられるようになると、子どもは大きく成長します。)
3. 子どもがまず学ぶべきこと:教科の勉強の前に
A. 自分を知り、気持ちをコントロールする力
- 多くの子どもは 怖さ、迷い、怒りなどの気持ち にどう向き合うかわからず困っています。
- 勉強を教える前に、気持ちを知り、うまく調整する方法を学ばせましょう。
- 例:「怒らずにイヤと言う方法」「失敗が怖いときどうするか」
B. 人と関わる基本:信頼とマナー
- 信頼関係があってこそ、本当の学びが始まります。
- 子どもに教えたい基本的なマナー:
- 礼儀
- 人を大切にする気持ち
- 譲り合い ― 自分のことばかり考えず、相手のことも考えること
(先生の一番大事な仕事は、子どもたちが安心して学べる土台をつくることです。)
4. 子どもへの関わり方:ステップ・バイ・ステップ
ステップ1:まず関係づくり ― 教えない・かわいそうと思わない
- 最初から勉強やスキルを教えようとしない。
- かわいそうだからと甘やかさない。
- まずはその子を知ることから。
- どんな子?
- 何が好き?
- 何に困っている?
ステップ2:はっきりしたテーマと目的を持つ
- その日に「何を学ぶか」「なぜ学ぶか」をはっきりさせる。
- 例:「今日は『お願いする言い方』を練習しよう。」
ステップ3:子どもに合わせる。でもやりすぎない
- その子に合わせて工夫することも大切。
- でも、やりすぎると 社会で生きる力(みんなと合わせる力)が育ちません。
- 子どもが「みんなと同じルール」で動けるようにすることも必要です。
※ 先生たちは、つい一人ひとりに合わせすぎたり、特別対応を増やしたくなりますが、
「先生のため」ではなく「子どものために」どうするか考えましょう。
長く続けられる方法、一貫した方針を持つことが、子どもを安心させます。
5. 勉強よりも先にやること
- 子どもにまず「体験させる」べきこと:
- 愛されること ― 気にかける。
- わかってもらえること ― ちゃんと話を聞く。
- 信じてもらえること ― 小さな役割や仕事を任せる。
- 子どもに教えたい人生の基本:
- 「知らないのは当たり前」
- 「わからないときは大人に聞こう」(安全に学ぶために必要)
※ 褒めすぎ、優しすぎ、理解しすぎは、かえって子どもの成長を止めます。
先生は自分の役割をわかり、適切にリーダーシップをとること。
子どもと一緒にチームとして歩むのが今の時代に合った教育です。
6. 日本の文化にあわせた「権威」の使い方
- 日本では 思いやり や 気づかい が大切にされていますが、
それは ビジネスや接客の場でよく見られること。 - 教育の場では、**正しいリーダーシップ(権威)**が必要です。
- 自分を知るため。
- 自己肯定感を持つため。
- 権威=コントロールではありません。
子どもを成長させるための「導き」です。
(先生も子どもと同じ「学ぶ人」。
だからこそ、必要なときにしっかり注意し、教えていくことも大切です。)
7. 最後に:共に学び、育つ
- 学びはみんなで一緒に育つこと。
- 目指すのは「頭のいい子」だけではなく、
優しく、礼儀があり、社会で生きていける子どもたちです。 - 焦らず、信じて、コツコツ続けましょう。
本当の成長には時間がかかります。

